日進の家-にっしんのいえ-

作品紹介

■2人の小さなお子さんを持つ30代夫婦のための住宅
 敷地は、北面道路に面する間口9m×奥行22mと南北に細長い土地である。採光・通風の確保と、施主の「明るく開放感な空間」「外で食事がしたい」という要望を叶えるため、必然的に中庭を設ける計画となった。また予算上、コンパクトな建物であることも要求された。

 1階は、中庭を囲んでLDKからホール・和室まで、引戸を開けると大きなワンルーム空間となる。LDKは16.5畳と決して広くはないが、中庭・テラスへの水平方向と吹抜けへの縦方向の三方に視線が抜けるため、実際の面積以上の広がりが感じられる。
 2階は個室スペースを最小限にし、1階に対して縦半分のボリュームに押さえた。東側を空けることで、吹抜けや中庭から1階への十二分な採光を可能にしている。

 また外観は、この縦長の2階部分を南北に跳ね出し、1階に載せるようなデザインとした。軽いシルバー色の箱は建物に浮遊感を与え、個性的なファサードを演出している。
 延べ床面積32.7坪とコンパクトながら、中庭を中心に左右上下に繋がる空間が広さと豊かさを感じさせる、居住性・デザイン性・コストのバランスが取れた住宅となった。

PHOTO:車田写真事務所

作品データ

所在地: 愛知県 日進市栄

延床面積: 107.98㎡

施工会社: オオタ建設

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