所在地: 栃木県 大田原市
作品紹介
段の可能性
築100年以上の古民家の建つ敷地内に、離れとして建築。最近の若いモンは…と言われないよう心掛けた佇まいは、まるで昔からそこにあったように。動線は通常とは異なるあえてキッチンをセンターにした配置に。明確に部屋へ用途を与えるのではなく、気分でその部屋の用途は変化します。住まい手さんの生活様式をヒアリング等によって推測するに、家族の繋がりはもちろんあるけれど、個々が立った感じがしたのです。それぞれの居場所に腰を下ろせるよう、でも家族の存在感は確かに感じられる。それが今回は距離や間取りではなく、段によって解決策を見出した次第です。まるで、天気のよい秋晴れの公園で寝そべるような、そんな感覚を期待しています。