所在地： 宮崎県 宮崎市
延床面積： 219.83㎡
施工会社： thinkbuilder（株）
作品紹介
尊父から受け継がれた、築約25年の木造2階建て邸宅のリノベーション。
絵画を描くための空間として使われていた、1階の半分以上の面積を占めるアトリエをリビングルームとした。
欅無垢板の天井や、ダイナミックな構造を構成する柱梁を現しとた意匠、50年以上前に購入されたというシャンデリアを残しながら、現代の暮らしに合うようにキッチンをアップデートしたり、色や素材を少しづつ操作してクライアントの家に対する想いや改修後の暮らしへの希望を具現化していった。
2階はゲストルーム、ラウンジ、寝室と水回りが収められている。
ラウンジとリビングルームは新たに設けたガラス手摺の階段と廊下でシームレスに繋がれ、室内のどこにいてもこの家の歴史に触れることができる。
星を見るために作られた空間であった3方向がガラス張りのPH階は、尊父が描いていた絵画を飾るギャラリー兼仏間へと変更された。
ここでも空間構成はそのままに色や素材やライティングを熟考し、故人にとっても、故人を偲ぶ家族にとっても、開放的でありながら穏やかで清々しい心持ちとなれる空間とした。
