所在地: 山形県 米沢市
施工会社: 太田建設株式会社
Q1住宅レベル4の真に豊かな住まい
山形県内でも有数の豪雪地である米沢に計画した高性能住宅です。敷地は郊外の新興住宅地に近接する広い元畑地で、土地の北端に沿って防風林が植えられていました。建物は、この列植された樹木と近くの稲荷山が背景となるような配置とすることで、美しい田園風景を引き立てるような風景としての建築を試みました。
豪雪地においては、急こう配の屋根とすることが少なくありませんが、落雪の危険性や落雪したあとの除雪手間を最小限とするために、積雪2mに耐える堆雪型の屋根(ゼロ勾配)としました。これにより、南側から見たときに軒先の水平ラインが強調され、まるで大地に根を下ろしたような安定感のあるランドスケープを作り出しています。
建物は、土地の高低差約80㎝を生かしたプランニングとしています。低い方の土地に駐車スペースや薪・ペレットボイラー、そして洗面・浴室などのユーティリティを計画、高い方の土地に広いLDKを設け、大きな吹抜けがそれらをつなぐような空間としました。
リビングダイニングには高性能木製トリプルサッシ(夢まど)による間口5間という大開口を設け、夏の日射遮蔽と冬の日射取得を両立させたパッシブな住まいとしています。厚さ120㎜の基礎断熱及び壁の3重の壁付加断熱、屋根断熱500㎜により、冷暖房負荷を約15Kwh/㎡に抑え、パッシブハウス並みの高性能住宅を実現しました。さらに、新しい試みとして、薪・ペレットボイラーを採用、住まいの給湯と暖房を木質バイオマスで賄うなど、カーボンニュートラルに向けた真の豊かな住まいを実現しています。
所在地: 山形県 米沢市
施工会社: 太田建設株式会社