■ HOUSE OF HOUSE
本計画地は明石市大蔵中町に位置して...作品紹介
本計画地である宝塚市は阪急の創始者・小林一三が手がけた宝塚劇団の本拠地である宝塚大劇場があり『歌劇の街』として全国的に有名である。
敷地は四方が隣地に囲まれている旗竿敷地となっており、プライベート空間の確保がプランニングの要であった。
前面道路から見える外観が1.5m程の見えがかりしかないため、外観はシンプルにサイディングに塗装した。
建物はプライバシーに考慮し、外観を壁で囲み四方向に緑を求めた独自の室内空間を考えた。
内部空間は白を基準に外部空間をゆったりとしたプラン構成で緑を満喫できるように設計した。
また愛犬の2匹と2階をメインで暮らすため、2階から直接外に散歩に出ることができるように室外階段を設置している。
玄関扉を開けると半屋外のアプローチがあり、長い水盤が川のせせらぎのように感じることができる。その正面には坪庭があり、光の陰影がアプローチ空間を一層美しく演出している。また、2階のテラスに直接アプローチでき動線計画に考慮した。
1階は2nd living を中心にプライベートな寝室を設け、どちらの寝室もウォークインクローゼットを通じて洗面室に繋がっており、日々の生活の動線が容易になる計画とした。
2階は限られたLDKのスペースで天井高2800を確保することでの開放感を演出した。
L型に形成されたテラスは四方を壁に囲むことによりプライバシーを確保されつつ、リビングとの一体感が生まれた。キッチンには一枚の無垢材を使い暖かみのある贅沢なダイニングテーブルと一体で計画することにより日々の料理にストレスを感じることなく、大胆に作業が行うことができる。
また外壁に数少なく開けられた開口部から山や隣地の立派な松の木を見ることができ四季を感じながら生活を営むことで現状の慌ただしい時間軸とは違う豊かな時間がこの家には流れている。