所在地: 東京都 多摩市連光寺
施工会社: 白石建設株式会社
京王新宿線の聖蹟桜ヶ丘駅から徒歩15分、ゴルフ場を見下ろす傾斜地に建つ個人住宅。
敷地内には既存樹として樹齢数十年の桜が3本とケヤキが1本ありました。その既存樹たちを出来る限り保存樹となるような計画とすると同時に、その周辺環境を最大限に取込む事が今回の課題でした。生憎、ケヤキは伐らざるを得ませんでしたが、桜はすべて残し、出来る限り存在していたものの保存をさせ、その者達と共に暮らしているような環境をつくりました。
クライアントの要望は、日々の疲れを癒すことの出来るリゾート感ある住宅。全体的にあまりモダン過ぎず、飽きのこない古典的なデザインを意図する事がクライアントが求める癒しに繋がるのではないかと考え、形にしました。
動線は、木の幹のような核となる階段室を中心に様々なシーンが展開されてくような計画となっています。また、通路と室を曖昧にする事や対義にある「閉じる」と「開く」をレベル差によって展開させる事でプライベートな開放感を最大限に演出しています。
オリジナルに拘り、照明から家具にいたるまですべてデザインしバリで製作したり、伐ったケヤキを製材してカウンター材や手摺材の材料とし再利用するなどし、色々と拘ってデザインしたものがこの住宅を盛り上げてくれる存在にもなっています。床材もバリに視察に行き仕入れるまで行うなど、普段あまり味わえない様々な経験をする事が出来ました。こういった環境の中で細部に至る拘りを行える設計機会をもうけて頂いたクライアントに感謝しています。
所在地: 東京都 多摩市連光寺
施工会社: 白石建設株式会社