通庭が楽しい家

  • 敷地と建物の南北を土間で貫く通庭。庭まで大谷石が敷き詰められ、人と緑が交わります。

  • 玄関前の北庭。薪棚で周囲と緩やかに仕切りつつ、ベンチに腰掛け井戸端会議をします。

  • 造作の木製建具は壁の中に引き込めます。南庭と一体となり内と外があいまいに。

  • 春や秋のお昼、南庭に机と椅子を持ち出してランチ。オウチカフェを味わえます。

  • 通庭より掘り下がり、虫の目線に近づく庭座。薪ストーブで冬ごもり。

  • 塀と緑で囲まれた浴室。鈴虫や鳥のさえずりに耳を傾け、半露天風呂気分。

  • 2階のアウトドアリビングでは鳥の目線で八国山を望みます。夏の毎週末には打上花火が楽しめます。

作品紹介

私たち市中山居が設計した自宅兼事務所です。

 

1.「向こう三軒両隣り」が今も息づく街

都心のマンション暮らしで身も心も疲れ果てた私たち夫婦は、自然豊かで静かな戸建住宅での暮らしを探し続け、ようやくソーラータウン西所沢に辿り着きました。街の木々は遠くの八国山と呼応し、二十二軒の姿は蔵のように揃えられ、美しい街並みに心癒されます。寺の鐘が夕方を告げる頃、街中を駆け回る子供達と井戸端会議をする大人達が家族分け隔てなく接し、懐かしい暮らしが今も息づいています。

 

2.人とのつながり

この街の暮らしに合う住まいを設計しようと、かつて民家にあった通庭(とおりにわ)を思い出しました。通庭は大きな土間であり、人が集う開かれた場、農作業や食事を作る暮らしの中心でした。この街の一角にそんな通庭があったら、近所の方とごはんを一緒に作ったり食べたりできて楽しいだろうな・・・そんな暮らしを思い描きました。

 

3.自然とのつながり

そんな通庭では、春にお花見、冬は薪ストーブを楽しみます。さらに通庭は北庭や南庭など屋外にも続きます。北庭では、薪棚で周囲と緩やかに仕切りつつ、ベンチを設けて井戸端会議ができます。南庭では、机と椅子を並べてオウチカフェを楽しみます。塀と緑で囲まれた浴室で鈴虫や鳥のさえずりに耳を傾け、半露天風呂気分を味わい、濡れ縁では夕涼みやお月見を、2階のアウトドアリビングでは打上花火が楽しめます。

 

4.人と自然が交わる通庭

お陰様で「向こう三軒両隣り」だけでなく「二十二軒」のご近所さん、そして自然とのお付き合いを通庭で楽しんで暮らしています。

 

                                   

外壁 | ガルバリウム鋼板、ジョリパッド吹付

内部 | 大谷石、杉フローリング、漆喰 、造作木製建具、障子

写真 | 齋藤写真事務所

作品データ

所在地: 埼玉県 所沢市

土地面積: 140㎡

延床面積: 93㎡

土地の形状: 平地

建物価格: 2000~2999万円

施工会社: 相羽建設株式会社

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