下石森の家

作品紹介

この住宅は、区画整理事業に伴う移転による新たな土地でも新築計画です。依頼者は高齢のお母様と娘さんとの二人暮らしになります。
 求められたのは、高齢対応、山梨の気候に合った断熱気密性能、敷地段差の活用、平屋建てというのが主要なものでした。            
 外観や規模は、周囲の環境との調和を考え、平屋建てとして高さを抑え、外装材に焼き杉を用いて落ち着きのある意匠にしてあります。今回使用した焼き杉材は、あまり焼き過ぎていない薄めの色合いの焼杉をして、塗り壁風の弾性塗装仕上げ材と相性が良く仕上がりました。
 全体プランニングは、出来るだけコストダウン図るため、アプローチと駐車場部分だけ土を鋤取り、最小限の土工事として建物本体の地盤レベルは元のままにしてあります。ここで生じた段差を利用して小屋裏収納を設けています。また同時にこのレベル差によって駐車場から母屋への荷物の出し入れが容易になりました。内部は、主な部屋から南庭を望めるように配置計画しています。また完全な段差解消と引戸利用によるバリアフリー対応となっています。

作品データ

所在地: 山梨県 山梨市

土地面積: 275㎡

延床面積: 101㎡

土地の形状: 平地

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