所在地： 東京都 世田谷区
土地面積： 167㎡
延床面積： 146㎡
土地の形状： 平地
作品紹介
長い間、海外で生活されてきたお施主さんご家族がご主人が生まれ育った敷地で計画する改築です。旧建物は、木造２階建てで道路際一杯まで建てられており、狭い前面道路とも相まって、かなりの威圧感と息苦しさを周囲に漂わせていました。
今回の建て替え計画では、建物本体を道路からセットッバクさせて、駐車スペースと十分な乗り降りスペースを確保しました。このセットバックによって道路への圧迫感の軽減と共に、建物の立ち姿もより美しくなりました。 お施主さんの要望は、シンプルな外観、家族数の変化への対応と室内の明るさの確保というものが大きなテーマでした。外観意匠は、表通り側の開口部を極力制限したシンプルな壁面と木格子で構成しています。この木格子によって西日や視線を制御しています。成人された娘さんの動向や不定期に利用されるお母様のためのスペースの確保という生活者数の変化に、個室間の間仕切壁に可変性を確保して対応しました。１階の個室間の間仕切壁は、すべて撤去することが可能な構造計を行っており、最大で8畳間×3室を1室に改修することが可能です。
