志免の家

作品紹介

ー2世帯の距離感をデザインした住まいー

別々に暮らしていた親子(60歳代の親と30歳代の娘夫婦)が同居するために、近年空家となっていた、建主の実家を二世帯の住まいとして改修した計画。

既存住宅は、暗くて寒く、土間で各居室と水回りが分断されており、バリアだらけでした。そうした性能上の課題を解決することに加えて、世代やライフスタイル、価値観の異なる家族がそれぞれ「自立」し、助け合える住まいが求められました。

そこで、既存住宅が持っている母屋、離れという空間構成を活用し、自立した二世帯の距離感をデザイン。
各部屋は、土間により、互いに干渉されずに自由に外部へ出入り出来ます。
両者をつなぐリビングでは、廊下であった南側を一体化し、その一部を縁側空間として再生。

リビングスペースに縁側、和室と多様な空間があることで、一緒にいたい時とそうでない時等、状況に応じた居場所の選択を可能にし、息苦しくない適度な距離感を創出しています。

 

 

撮影:​ 八代写真事務所

受賞: 第34回住まいのリフォームコンクール
   住宅リフォーム・紛争処理支援センター理事長賞

作品データ

所在地: 福岡県 糟屋郡

土地面積: 294.46㎡

延床面積: 122.8㎡

作品集

物件

■ 志免の家

ー2世帯の距離感をデザインした住まいー 別々に暮らしていた...