所在地: 大阪府 河内長野市
土地面積: 110.75㎡
延床面積: 71.33㎡
お互いの仕事が忙しく、そろって食事するのがほぼ朝と休日に限られる夫婦のための住宅です。
漆喰よりは安価な墨モルタルの外壁で、昔からこの地域の景観を作ってきた民家の並びに加わるデザインを目指しました。
最寄り駅から続く緩い坂になった生活道路の先に見える敷地は、道路境界線の中央に電柱が立つ五角形の変形地でした。そこで電柱を中心に建物を二股に割り、一方のボリュームを道路や電柱・送電線から成る都市環境の軸に沿わせ、大開口が設けられたもう一方を真東を向いた自然環境の軸に沿わせ、朝日と山脈への眺望を室内に取り込みました。
庭には建設発生土で作られた、フェンス、ベンチ、花壇、階段など様々な形をした版築の構築物を設置し、生活を外部に拡張しています。この構築物は1階と2階を動線的に繋げると共に、隣接する建物や道路などをも巻き込んだ立体的で多様な関係を作り出します。
規模:木造・地上2階
掲載:新建築住宅特集2017年11月号
所在地: 大阪府 河内長野市
土地面積: 110.75㎡
延床面積: 71.33㎡