所在地: 大阪府 北区
土地面積: 80.99㎡
延床面積: 114.86㎡
大阪の中心街にあるわりに人通りも疎らな中津商店街の中にある大正2年築の長屋のリノベーションです。
当初の1Fを店舗2Fを住居とした下駄履き住宅の形式を更に進め、事務所と住居の大きな2部屋が積み重なった構成としました。ほとんど新築と変わらない部材数を使った計画ですが、外観については高さや軒、窓高、雨戸レールなどの商店街と連続する水平ラインを残したまま綺麗にする程度の改修に留めています。
ただ、今後の商店街への提案として,窓台のラインを内外に入組ませて出来たベンチや自転車置場、ショーウィンドウのようなボキャブラリー、エアコンの室外機を商店街の中に置かないことや住居の生活空間を露出させないといった些細な方針などをファサードに埋め込んでいます。
1F事務所の様々なキャラクターを持った柱は来客の動作に合わせて並べられ、時計塔は商店街に向けて取り付けられています。客席型の靴箱はホワイトボードとのセットでレクチャー会場を作り出します。その他目地で区切られた標本床や内壁を壊した際に現れた貫穴や小舞の欠込みに必取付られた木材などの様々なパーツが生活の場を作り出します。
規模:木造・地上2階
掲載:新建築住宅特集2018年11月号
所在地: 大阪府 北区
土地面積: 80.99㎡
延床面積: 114.86㎡