所在地: 宮崎県 宮崎市
作品紹介
宮崎県宮崎市丸山町に建つ住宅
宮崎市の中心市街地にほど近い文教地区に建つ鉄筋コンクリート(RC)造2階建ての夫婦+子供3人の住宅です。設計当初から鉄筋コンクリート造を希望されておりました。
計画地は住宅街ではありますが、5層程度のマンションや大学、飲食店が混在しており、幹線道路から1本入った通りに面しています。
RCの壁構造で無理のないスパンの複数のヴォリュームで構成しており、内部は1.5層程度吹き抜けたピアノの置かれたリビング、対比的にスケールを落とし木の梁を並べたダイニング、土壁の和室があり、キッチン・水回り・WICは裏動線からもアクセスできるゾーニングとプランニングできっちりと要望を処理しつつ、大きな要望であったピアノをリビングに置くために、天井の高低や掘り込んだ床、照明等を工夫しています。建物の中心にある階段室はハイサイドの光で日中も明るいです。
街並みに対しては、立った後の外部空間で空の広がりを確保するため、ヴォリュームを文節し、色を部分的につけることで、奥行きを与え威圧感を無くしました。周囲がある程度密集しているため、壁で中庭を囲い建具の高さなどを抑えつつ南面の建物の上層階からの実下げの目線などを避け、広がりのある居住空間を作りたいと考えました。
しっかりとした裏の動線や収納がこの家を支えています。
撮影:見学友宙/TOMOOKI KENGAKU