作品紹介

間と間のあいだの窓

ここに住む人は、愛着のある版画の額や物品を沢山集めていました。
今回の家造りは、人の居る場所づくりと飾る壁づくりからスタートしました。

額や物を飾るには、その背景となる壁や余白を多く用意することにしました。
アルバムの台紙、ページを増やす様に、間仕切り壁を作りました。
部屋を廻ることは、ページをめくることと似ていて、ページそれぞれのシーンがあり、
次のシーンへの切り替えや予感させる展開になると良いと思いました。

一方、暮らしの間仕切りは、使い勝手に合わせて間仕切ると共に、
家族それぞれの気配を共有できる、空気が通う一つの家にすることが、
お施主さんの住み方に丁度良いと思われました。

今居る場所から、次の間に広がる連続感を持ち合わせた
余韻のある空間を目指して設計しました。

 

撮影:安田誠建築写真事務所/Makoto Yasuda

作品データ

所在地: 長野県 松本市

施工会社: 株式会社エムエーシー

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