国立の奏楽居

作品紹介

 

この住宅はクラッシック音楽を愛する住み手が、 若い音楽家達のために演奏・録音、映像収録ができるように...ということを意図して設計されている。そのため2階にあるリビングルームは居間であると同時に、演奏をする場所としてふさわしい 「響き」が求められた。天井高は4mを超える部分もあり、木部の構造体は音を拡散するための要素としても想定されていった。 大きな壁面となる南側の壁には反響を自然にするために角度をつけてあり、 その壁の内側には遮音性能を高めるための遮音材が充填されている。比較的、開口部の面積が抑えられているのも遮音性能と響きを意識してのことだ。
このように響きを優先してつくられた空間ではあるが、結果として立ち上がった大きな空間は、結果的にかなり高気密・高断熱の居室となった。静けさとサスティナブルな環境性能が共存する住宅である。

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Photo:Koichi Torimura

作品データ

所在地: 東京都 国立市

土地面積: 357.19㎡

延床面積: 211.82㎡

施工会社: 株式会社 匠陽

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