蒲生の住居

作品紹介

小さな住宅のリノベーション

夫婦二人のためのマンションのリノベーション。

角部屋で二方向に開口部があり、採光も通風も十分に確保できるポテンシャルを有している。しかし、既存のプランは一つの開口部に一つの部屋を割り当てるようにぶつ切りにされていて、息苦しく感じられた。

 

角部屋の魅力を活かすために、すべての開口部に面するような大きな部屋を計画した。リビング、ダイニング、キッチン、寝室までがひとつながりになっている大きなワンルームである。特定の機能を持たせず、小さな段差やベンチなど、居場所の手掛かりだけを計画した。出来上がった空間はワンルームだが、夫婦が思い思いの場所で過ごし、今後どのような生活スタイルに変わったとしても、その変化を受け入れられる可能性を持った空間である。

 

この計画では特殊な材料や設備は一切使わず、安価な汎用品のみでつくられている。なんでもない操作と、なんでもないマテリアルで、シンプルに明るく風の抜ける居心地の良い空間を目指している。なんでもないがゆえに、普遍的な強度を持った空間で、たとえ暮らし方、家族の形や持ち主が変わったとしてもそこにあり続ける自然の様な住宅になればよいと思っている。

作品集

物件

■ 一本足の家

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物件

■ 蒲生の住居

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