所在地: 京都府 北区
土地面積: 127.8㎡
外観は京都ならではの形態から素材まで規制の強い地域(風致地区、特別修景地域)ですので、自然体で「現代的な町家」という形態を意図しました。
京都の歴史的な景観に融合しつつ、これからの街並へと継承し、懐かしさも感じるようなイメージとしています。
内部は気楽に立ち寄れるような感覚の住まいにしたいと考え、玄関とリビングを無くして、多様な使い方が出来る空間を実現しました。
在来の木軸構造を出来るだけ表し、間仕切や建具も最小限にとどめた「素のまま」の家を表現しました。玄関を入ってすぐの大階段は丘を上がるような気分にさせ、階段下は洞窟のような暗がりにこもる感覚をと、ぎりぎりの高さにし、収納、書庫、アトリエ等にしています。空間の「高低」のメリハリを付けることで、家の中に「明」と「暗」をつくりました。南・北のゾーンの中間は東西を貫く街の「内路地」のようになっています。 家全体が緩やかにつながり、「回遊できる空間」、日本家屋のように部屋の用途を限定しない彷徨える家としました。
断熱材はセルロースファイバーを吹込み、床下エアコンや土間クールをベースにし、冬は大型のペレットストーブの輻射熱で心地良く家全体が暖まります。
所在地: 京都府 北区
土地面積: 127.8㎡