所在地: 千葉県 千葉市
土地面積: 187.84㎡
延床面積: 66.83㎡
探求する場所
この建物は、閑静な住宅街に計画された「探求の場」である。
料理を生業とする施主は、料理を探求し、もてなすための空間を求めていた。そこで、外界から距離を取り、内に拓かれた空間として、中心の自然に向かうすり鉢状の木質屋根を計画した。内部には、創作のキッチン、寛ぎのラウンジ、招くエントランスを設けている。
この作品の最大の特徴は、すり鉢状にかけられた木質屋根である。中庭の形状がそのままオフセットしながら、広がっていくような梁の構造は、建物四隅の柱から吊られた片持ちの谷梁となっており、中庭の端部に柱のない構造形式となっている。そのため、中庭と内部空間が、ぐるりと繋がる連続的な空間が実現している。また、長手に架けられた60×300mmの小梁は、小さな空間にいながら、どの空間にいても伸びやかな印象を作り出す。従来、隠蔽される構造材や野地板の合板が、丁寧に断面寸法、ピッチやリズムをコントロールする事で、空間の印象を左右する空間表現に変換する事が可能となっている。
PHOTO:鳥村 鋼一
所在地: 千葉県 千葉市
土地面積: 187.84㎡
延床面積: 66.83㎡