2つの中庭と螺旋階段、最上階に空に浮かぶ船のキャビンのようなダイニングキッチンと焼き肉ができる甲板のようなテラス。
立体的で広々とした空間のササキ邸は、13.5坪という小さな土地に建てられました。
「テラスで焼き肉できる家が欲しかったんだよね」と開口一番。
施主であるササキトモヒロさんはにこにこしながら「家の中でやると、そこらじゅう油が飛び散ってつるつるになっちゃうでしょ。だから、外のテラスで焼き肉できるようにって、ガスロースターをつなぐ屋外用のガス金具を大阪の工場から自分で取り寄せてつけてもらったの。落成時には、建築家の岡村泰之さんとも焼き肉しましたよ(笑)」と胸を張ります。
ササキ邸は13.5坪の狭小地に建てられた3階建て住宅。1階から3階を結び、建物全体に光と風を通すのは2つの中庭と螺旋階段。1階には主寝室と浴室などの水回り。中庭に面した浴室では、窓を開けての入浴が可能です。露天風呂気分が楽しめると家族からも好評だとか。2階はワンフロアをカーテンで仕切って、2人の子どものプライベートスペースに。ぐるりと空を望む光あふれる3階には、ダイニングキッチンとそれを囲むように細長いテラスがあります。
このテラスこそ、ササキさんこだわりの「焼き肉」のステージ。「設置したい焼き肉用のガスロースターを説明するために、岡村さんをいきつけの焼き肉屋に連れてって打ち合わせしました(笑)」。そのかいあって、人を招くたびに絶賛の嵐となる“テラスで焼き肉”のおもてなしが実現できたといいます。