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【板金職人|新井勇司さん】一級建築士を持つ板金職人

有限会社 新井建築板金
2020/07/14
匠/プロのアドバイスすべて 匠・スゴイ職人

建築板金職人の家に生まれ、父親譲りの器用さとモノ作りへの情熱を持ち合わせていた新井さんは、小学校の卒業文集には既に「20年後にみんなの家の屋根を作ってやるぞー!」と書いていたというから驚きです。

一方で、生来の向上心から「どうせやるなら、建築家と同じ目線で会話できる職人になりたい」と考えて大学の建築科に進学し、卒業後2年目には一級建築士資格を取得したのです。以後、建築板金修行時代を経て30年以上に渡って実績を積み重ね、数多くの建築家から極めて高い評価を受けるまでになったのは、若い頃から「向上心・探究心」を欠かすことがなかったからだと言えます。

建築家の多くが「新井さんの提案力とそれを実現させる技術力には驚かされる」と称賛するのも、大胆な提案の背景に、一つ一つの板金技術に対する確かな理論的裏付けがあるからでしょう。



徹底的に調べ尽くして新しいアイデアを生む

例えば、板金技術を駆使して屋根材を製作する場合には、屋根材同士のつなぎ合わせを完全密着させず、3mmほどの微妙な隙間を設けます。

密着させると、つなぎ目が毛細管現象によって雨水などを吸い上げて予期せぬ方向に漏れ出すことがあり、微妙な隙間が毛細管現象を防ぐ役割を果たしているのですが、こうした理論を頭に入れておくことはもちろん「では3mmが2mmや1mmではダメなのか?」「どこまでなら大丈夫なのだろうか?」と徹底的に調べ尽くすのです。

やれる事とやれない事の見極めがつくようになり、結果として大胆で自由な発想が可能になる(新井氏)」

遮音効果を確認するために、実験設備を設置した小屋を作ってしまったことさえあると言いますから、その探究心は相当なものだと言えるでしょう。



モルタルとの相性を考えた板金 
コロコロ研究所主催イベント

コロコロ研究所って何?

「コロコロ研究所・代表理事」・・・一風変わった組織の代表者が新井さんのもう一つの顔です。

建築板金というものを世の中に知らしめることも大事と考えて、仲間を募ってコロコロからくり装置王選手権などのテレビ番組に積極的に出演し、装置王選手権では2度のチャンピオンにも輝いたのですが、「こうした活動を継続的に続けていこう」と、職人仲間と共に作ったNPO法人が「コロコロ研究所」。


学校休みに各地で開催されるイベントへの出演や学校教材の製作などを行いながら、板金技術の素晴らしさ・面白さを伝道する活動を行っています。

新井さんは、建築板金の話をしている時も、コロコロ研究所の活動を語る時も、常に笑顔を絶やさず、実に楽しそうに話します。

「やっぱり創るって楽しいですよ」という言葉が全てを物語ります。

「建築板金の仕事を始めて30年余り、『少しは上手になってきたかな』とも思いますが、まだまだいろんな事にチャレンジしていきたいですし、そうしなければいけなと思います。 とにかくやるべき事・やりたい事があり過ぎて時間がいくらあっても足りないですよ(笑)」
大和田の家@設計:リオタデザイン
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私が推薦します

株式会社リオタデザイン 建築家 関本竜太さん
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優れた職人さんには共通項があります。第一に「技術的な引き出しが豊富にあること」、第二は「やった事がないことに挑戦しようとする姿勢を持っていること」、そして「施主や建築家の求めていることを共有できる・・・

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企業情報
会社名
有限会社 新井建築板金
ホームページ
http://www.sai-bankin.com/shop/cat51/post-30.html
学校、病院、役所・ホールなど公共建築物の建物に占める「木造」の 割合はいくつでしょう?

新井さんのもう一つの顔。建築板金というものを世の中に知らしめるために、職人仲間と共に作ったNPO法人の名前は?

クイズ 残念… 不正解です もう一度チャレンジする クイズ
正解です!
クイズ
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