最先端の工業技術で表現するエレガントなデザインで、革新的な家具を世界に広めたKartell(カルテル)。ひとつひとつがまるで美術品のように輝く、椅子やテーブル、照明の数々。クリスタルやメタル、陶器や木など、様々な素材でつくられているかのような家具たち。
実はそのすべてがプラスチック製です。プラスチックというとどことなくチープなイメージがありますが、カルテルの家具は目の前で見てもガラスやクリスタルにしか見えません。それはひとえに、カルテルの加工技術の賜物。
「プラスチックは、成型による機械生産に向く素材」と、その特性にいち早く着目し、オートメーションによるプロダクトの開発に力を入れ、製品ごとに適した一体成型技術によって、およそプラスチックとは思えない高度な仕上がりを実現しています。
空間に溶け込みつつも、堂々とオーラを放つ気品のあるデザインの家具や照明が多く揃っています。
カルテルの強みはイタリアらしい、華のあるデザインとカラバリです。世界中のどこに置いても、まぎれることなく独特の存在感を放ちます。
ねじれたスパイラルの造形が天面まで届き、ダイヤモンドのような閃光(スパークル)を生み出すテーブルは、日本が世界に誇るデザイナー吉岡徳仁がデザインしたもの。「吉岡氏の最も得意とする、透明でまるでクリスタルのような光の屈折が生む美しい質感を、プラスチックで再現した意欲作です。表面に施されたプリーツが生むプリズム効果によって、宝石のようにキラキラと輝きます。テーブルが与える印象しかり、スパークルと命名されました。(トーヨーキッチンスタイル・田之上さん)。
照明＠カブキ
チェア＠ルイ・ゴースト
カルテルのアイコンとも言えるベストセラーモデル「ルイ・ゴースト」は、フランスの一流デザイナー・フィリップ・スタルクが手掛けました。旧仏大統領F・ミッテランの依頼により、大統領官邸の内装を手掛けたことで評判となり、以降、世界的に高い知名度を誇るデザイナーです。
ルイ・ゴーストは、気品あふれるルイ15世(バロック)スタイルの椅子を、スタルク独自の創造性で現代風にアレンジ。透明色とオペーク色のプラスチック素材で再現したといいます。
吉岡徳仁やフィリップ・スタルクなど、一流デザイナーとの、積極的なコラボレーションも、カルテル最大の魅力のひとつです。
大人気のレトロで可愛らしい照明「フライ」
幾色にも輝くシャボン玉を思わせるカタチにファンも多く、シンプルですが、ちょっとしたデザインの工夫でひときわ美しいランプです。
透明PMMAアクリル樹脂のシェードは、半球をわずかに長くした形で光を包み込みます。多色を組み合わせて吊ると、いっそう楽しい雰囲気が演出できます。フェルーチョ・ラヴィアーニ、デザイン。
照明＠フライ
DIG DESIGN
建築家 嶌陽一郎
建物を設計するなかで、家具や照明は空間を演出する大きな要素になります。
たとえば真っ白なダイニングにペンダント照明を吊すだけで、空間にメリハリがついて部屋の雰囲気が変わります。
カルテルはそのような空間のアクセントとなる、家具や照明が多く取り扱われている会社です。
他では見られない独特でポップなデザインだけれど、空間に合わせるのが難しいということはなく、
スーパーモダンな空間にも、和モダンな空間にもどちらでもしっくりきてしまう、そんな柔軟さをもつアートのような印象的な商品がたくさんあります。
思わず触ってみたくなるような近代的な材料を使っている商品でも、デザインはどこか重みのある伝統を感じさせるような、高級感のある雰囲気をもっているのもカルテルの大きな魅力の一つです。
素材だけでなく色や大きさのパターンも豊富なので、空間に合わせて選ぶ楽しみを感じられます。
ショールームも都心にあるので、住宅や店舗を設計する際にお客さんに紹介がしやすいのも良いところです。
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カルテルのアイコンとも言えるベストセラーモデルのチェア「ルイ・ゴースト」をてがけたデザイナーは誰？
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