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リビングの中心にwood you like companyのマッコウテーブル
百合丘の住まいリノベーション/明野設計室一級建築士事務所 (写真家:中川敦玲)
ウレタン塗装やメラミン・突板貼りの家具があふれる中で、無垢で作られた家具は一目見ただけでも存在感が際立ちます。
しかも、年月を経るごとにより一層味わいが出てくるのが無垢の家具。
ウッドユウライクカンパニーの家具を10年以上使っている方々は、異口同音に「歳月を重ねるごとに気品や風格が出てきた」と話されます。
スライドレールが使われていないのに、20年経っても引き出しがスムーズに動き、反りがないことにも驚かされます。
「木と対話しながら家具づくりをしているからです(同社広報 河合みなとさん)」
木は生き物で、例えば刃を入れると木全体に動きが出ます。
動きが出たら木が落ち着くまで休ませて、微細な変化を見きわめながら作業する。
家具となっても木が呼吸できるように、丁寧なカンナ掛けの後はオイルを木の中に入れてあげるようにフィニッシュする。
「木と対話しながら製作することで、家具という新しい命を授かったかのように呼吸をし、傷や汚れに対する復元力を持つようになります(河合さん)」
無垢の木を正しくつくり、手入れをしてあげれば、年月を経ることで風格が出るだけでなく「木が強くなる」のです。
ウッドユウライクカンパニーが無垢の家具だけをつくり続けてきた所以です。
「無垢の家具は高いのでは?」
そんなイメージをくつがえし、身近な家具として使ってもらえるよう、同社は工夫を重ねてきました。
宣伝は極力控えて「本当に良い家具をつくり、顧客の声に耳を傾けることが最高のPR」と、製作した家具は自社スタッフが直営店舗で販売し、職人たちも毎週のように店舗に出向いて顧客の声に耳を傾けます。
工場(東京都昭島市)に近い一都三県への納品はスタッフが行うことで、コストを抑えると共に、住まいでの使われ方や他のインテリアとの納まり具合などを自らの目で検証し、それを次の家具づくりに生かします。
コストを抑えるための地道な活動が、実は顧客サービスにもつながり、品質と共に顧客に評価されて口コミが広がって着実にファンを増やしていく・・・それが同社のやり方です。
愛の全工程責任担当者別生産!?
材料選びから設計、木取り、製作・・・・すべての工程を「正しいと思う」やり方で、一つ一つ丁寧に仕上げていくのが同社の家具づくりです。
優れた家具づくりには、つくり手自身が「つくるよろこび」を感じることが何よりも大切と考える同社では、効率を追求した分業化を採用せず、最初から最後まで責任を持って一人の担当者が製作する体制をとっています。
それを称して「愛の全工程責任担当者別生産」
全てを一人で作る能力を磨くため、熟練するまでに時間はかかりますが、個々の技術力が磨かれますし、何よりも強い責任感が生まれます。
我が子を送り出すかのように届けられた無垢の家具は、使い手にとっても唯一無二の存在であり続けることでしょう。