プロの住宅レシピ 細長い敷地の特徴を活かす!壁がない明るいLDK

池井健建築設計事務所
池井 健
木製サッシ

玄関から庭まで1本でつながるLDK。

ガラス

キッチン側からも大きく光を取り入れることができる。

鰻の寝床状の敷地の特徴を活かし、長い壁一面を収納に。

屋根の勾配で天井が低くなる部分を吹き抜けに。

玄関から見るLDK(左)と庭から見るLDK(右)

京都によくある「鰻の寝床状」の敷地に建つ住まい。
間口約4.5メートル、奥行きが30メートル弱という細長い敷地で、両サイドには隣接して住まいが建つ環境で、施主様の一番の希望は「明るい住まい」でした。
敷地の中央部は光が入りにくくなるため、1階は玄関から奥の庭まで、壁を設けずに一室空間にする設計としました。入口と庭側はできる限り大きな開口部にすることで、家全体に光と風が行き渡ります。更にLDKからつながるフリースペースにはトップライトを設置することで暗くなりがちな長細い家でも明るさを確保しています。
敷地全体に大きくかけた三角屋根では、屋根の勾配により天井が低くなる部分を吹き抜けにすることで、狭さを感じさせず、広々と開放感のある空間を作り出しました。
また、長手の壁を利用した一面収納も、この住まいの特徴です。この収納壁にはお子さんの絵などを貼れるようにマグネットの扉などを用いてデザインしており、見せる収納と隠す収納を使い分けています。
敷地の奥にある庭では、お子さんとその友達が集まり、水遊びや流しそうめんなど、庭を活用したり、長いLDKを走り回ったりとのびのびと日常を過ごします。
長くて細い敷地の問題点や特徴をデザインで補い、活かした住まいとなりました。

Photo : 池井 健

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池井 健
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池井 健
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池井 健

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