プロの住宅レシピ 屋根と壁の統一感が生む、重厚感のある外観

ヨコイツトム建築設計事務所
横井 努

壁にも屋根と同じ素材を使用し、住まい全体に重厚感と洗練された印象の外観。
庇は2.7メートルと深めに設けることで、夏は強い日差しを遮り、冬は日差しを取り込み、部屋を暖かく保つ工夫が施しています。これにより、部屋の奥まで自然光が届き、快適な室内環境を提供します。
家全体をできるだけ低く設計することで、外観に重厚感を持たせつつ、住まい全体の安定感を強調しています。通常、壁の厚さはこの屋根の幅に対して、柱の幅である3分の1程度で十分ですが、壁が薄いとバランスが悪くなってしまいます。そのため、この住まいでは柱を並べるように2本立て、壁にも厚みを持たせることで、バランスの取れた外観が完成しました。
また、細部にもこだわりが詰まっています。例えば、軒裏にも屋根材と同じガルバリウム鋼板を使用することで、統一感を保ちながら、機能性とデザイン性を両立させた外観となりました。
細部にまでこだわった外観デザインは、重厚感と美しさを両立した住まいとなりました。

Photo : APERTOZERO 吉池 輝朗

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横井 努

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