2棟の建物がコの字型に繋がった住まいのリノベーション。
雑貨や家具が趣味で多くのコレクションを持っていることから、その魅力を引き立てる空間を目指しました。
LDKを道に面して長く配置し、ショールームのように雑貨や家具を「魅せる」住まいにすることで、お施主様のセンスを活かしたリノベーションが実現しました。
外部からの見え方とプライバシーの確保にも配慮しながら、雑貨の配置をイメージし、窓の位置・高さなどをデザインしています。また、通学路に面しているため、道を通る子どもたちにも楽しさを感じてもらえたらと思っています。
道路に面しているため、外に開かれた住まいに見えますが、中庭があることで、実際には中庭に向かって意識が向かい、中庭のおかげで心理的な安心感があり外部からの視線はさほど気になりません。
玄関から続くLDKには、1段上げることで空間に緩やかな境界を設けています。カーブのある段差が空間に動きを与え、直線と曲線を巧みに取り入れたデザインによって、予測できない空間の楽しさを感じられる仕上がりになっています。また、昔からの大きな住まいのため、改修する部分と残す部分をバランスよく分けることで、元々の建物の良さも引き継いでいます。
リノベーションならではの魅力が詰まった住まいとなりました。

Photo：akari kuramoto