プロの住宅レシピ もっと自由に!住み手によって変化し続ける住まい

坂井隆夫建築設計事務所
坂井 隆夫

リビングの中に庭を持ち、大きな窓から自然光が差し込む。

更新していく住まいとして、余白のある空間を提供。

格子状のパーテーションで空間を仕切ることで家全体がワンルームのようにゆるりと繋がる。

住まい手の手によって変化する住まいの経過。

猫も日向ぼっこがしたくなる心地の良い庭へ。

「リビングに庭が欲しい」「室内に木を植えてもいいのでは?」というお話がきっかけとなり、リビングに庭を持つ住まいが生まれました。この住まいは、住まい手が自由に変化を楽しめ、今後もさらに進化していく楽しみを持っています。
特にリビングの中にある庭は、明確な用途を決めずに設けることで、住む人の自由な感性で楽しめる空間となっています。木を植えても良し、コンクリートにしても良し。自由に手が加えられるように設計をしています。
また、リビングやそこからつながる空間も用途を固定せず、いくつかの居場所になりそうなスペースを設け、住む人が自分の感覚で使い方を見つけていくことを意識しています。壁は完全に設けず、格子状のパーテーションで空間を仕切ることで、ワンルームの中に見える所、見えない所、見渡せる場所、籠もれる場所と様々な場所をつくり、空間に「曖昧さ」を持たせ自由度の高い住まいとしました。
住み始めてからは、壁の1か所を漆喰で塗ったり、造作したりと、住まい手が手を加えながら少しずつ変化させています。
今後は庭にコンクリートを打ち、薪ストーブを設置する予定があるようで、今後もどのように更新されていくのか楽しみです。
Photo : ISHIKAWA Natsuko

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