プロの住宅レシピ 多様な空間体験ができるリビング

一級建築士事務所 HaMAo
原山 大 / 村上 芙美子
タイルカーペット

玄関からつながる階段室を挟み込むように、間口の狭い箱型の空間(右)と、切妻屋根のかかる小屋(左)で構成。

開放感溢れたリビング。

照明

リビングから見る籠り感のある空間。浮き床を採用し、床下収納を設けた。

青のタイルカーペットがアクセントに。

玄関ハンドル

ブリッジをかけ回遊性を持たせた住まいは、子どもたちにも大人気。

新型コロナウイルスとウッドショックの最中に計画された2世帯住宅です。
新たな土地に移り住む家族が周囲との関係を育めること、また高騰する材料費に対応するため、コンパクトでありながらも豊かな空間の広がりを感じられる住まいを目指しました。
子世帯のLDKでは、玄関からつながる階段室を挟み込むように、間口の狭い箱型の空間と、切妻屋根のかかる小屋で構成しています。 箱型の空間は洞窟のように落ち着ける空間、一方の小屋側は明るく開放的で広々とした空間と、異なる性格の2つの空間を設けました。これにより、1つの家でさまざまな空間体験ができます。
さらに、住宅全体をぐるりと回れるようなブリッジを掛け、回遊性を持たせることで、子どもたちが家の中をぐるぐる走り回れるので、狭さを感じさせません。
また、タイルカーペットや手すりなどの色のアクセントや、開口部やガラスのデザインが住まいに遊び心をプラスし、視覚的にも楽しさを感じる設計となっています。
子育て中ということで、収納がたくさん欲しいというご要望にも応え、床を上げた浮床を採用し、床下に大容量の収納スペースを設けました。子育て期に必要な収納量を確保しながらも、広々とした住まいが実現しました。

Photo : YASHIRO PHOTO OFFICE

シェアする

採用されている製品

一級建築士事務所 HaMAo
原山 大 / 村上 芙美子
ここが私の評価ポイント!
今回、浮き床として少し高さのある床の仕上げ材にタイルカーペットを採用しました。この床は、単なる床材としてだけでなく、ベンチとしても機能する設計になっています。座ることも想定しているため、足だけでなく手が触れても柔らかく、心地よい感触が得られるような素材を選びました。 大人も子どもも快適に過ごせる空間を作るため、発色の良さも特徴のこちらの製品を採用しました。
採用製品
照明ソケット|青山電陶株式会社
青山電陶株式会社
一級建築士事務所 HaMAo
原山 大 / 村上 芙美子
ここが私の評価ポイント!
ミニマムなデザインが建築空間になじみが良く、採用しました。マットな質感や陶器の素材感もとても良いです。
採用製品
建築用金物 |株式会社ユニオン
株式会社ユニオン
一級建築士事務所 HaMAo
原山 大 / 村上 芙美子
ここが私の評価ポイント!
人を迎え入れる玄関扉に、洗練されたデザインのドアハンドルをと思い採用しました。さりげなさと共に、程よい大きさで存在感もきちんとあります。
採用製品
一級建築士事務所 HaMAo
原山 大 / 村上 芙美子

他の家づくりのアイデア

プロの住宅レシピ カテゴリ