プロの住宅レシピ 2つの家族の将来を見据える。店舗兼用の2世代住宅

三日月アーキテクツ
久保木亮太・山口貴司・荒井亮蔵

手前がK邸、奥がS邸。外観の白い箱の中にそれぞれ店舗となるカフェスペースとサロンスペースを配置。

K邸の内観。左がカフェスペース、右が居住スペース。色や設えを変えて異なる空間が完成した。平屋という空間を活かし、天井はアーチ型に。

S邸のリビング・ダイニング。真っ白な空間に光が注ぎ込む。

S邸は、居住スペースは2階建てにし、白い箱がサロンスペースに。

K邸のカフェスペース。店舗空間は、人々が集まる場としても活躍する。

住宅街に佇む三角屋根の2つの住宅。ここには、2つの家族が将来的に店舗にもなるスペースをもつ店舗兼住宅があります。

2つの家族のそれぞれの棟には居住スペースと店舗スペースを設けるプランに。
手前は両親の夫婦が住むK邸。ここには将来的にカフェになるスペースを設けています。平屋という空間を活かし、天井はアーチ型の天井を採用。シナ合板を曲げたユニークな天井が住まいを大らかな雰囲気に。店舗としても印象的な空間が誕生しました。
奥は娘さんご夫婦が住むS邸。将来ゆるくサロンとしても活用できるスペースを設けました。住み手の要望に応えて、全体を白で統一し広々した空間に。計画的に窓を配置し、住まいに光を取り込みます。

外観のデザインは白い箱が店舗でグレーの家形が暮らしの空間という共通のルールにすることで、外からでも店舗スペースが明確に。
いつか店舗ができるスペースを配すことで、将来の選択肢を広げる。そんな新しい住まいのあり方を見ることができます。

Photo:Kazuhito Koizumi/Tatsuya Arai/Munetaka Onodera

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