プロの住宅レシピ 異なる素材が空間体験を生み出す北国の住まい
下田直彦・正木知子
北海道の住宅街に佇むこの住まいには、家族が暮らしています。
光が入る2階は、白い壁で統一。1階のコージーな雰囲気とは対照に伸びやかな空間が誕生。
北国からインスピレーションを得たカラーパレットを各所にあしらいました。
住み手の要望によりお風呂を大きく、ゆったりとしたつくりにしています。そこには、ブルーのタイルを敷き詰めています。1階のLDK空間にもさまざまな素材が見られます。リビングには、丸タイルをランダムに敷き詰めることで住み慣れたような雰囲気に。さまざまな素材をラフに取り入れることで、住み慣れた雰囲気のある空間が生まれました。
陰となるところには、濃いめのカラーを用いてより陰をきわ立たせるようにしています。明暗を素材を用いてはっきりさせることで、空間体験をつくりだし、そんな空間体験が住まいの可能性と広がりをもたらします。