プロの住宅レシピ 段差がある変形地を活かした収納階段
黒田 泰弘
この住宅は段差がある変形地。
1階をリビングにするために段差をフラットにしようとすると、外から室内を見下ろすかたちで丸見えの状態になるため、土地の段差を活かした収納階段を設置しました。下から上まで、全てが収納になっています。
踏み板にはJパネルという三層構造になった杉板を使用。ここに浮造り(うづくり)仕上げを施すことで、足の踏み心地が更に良くなり、滑り防止にもなります。また、物を落としても傷がつきづらく、ついた傷も目立ちにくくなります。
踏み板(収納扉)には、扉を閉めた際の衝撃を吸収するクッションが付いているため、扉の開閉も安心です。
また、ベンチとしても活用できるので、台所仕事をしながら家族との会話を楽しんでいます。
段差の土地を活かし、大型収納とベンチを兼ね備えた階段は、お客様からも大変喜ばれています。