プロの住宅レシピ ガレージ上の月見台へと続く住まい
三竹 忍
第二の人生を楽しむ住まいとして、ガレージの増築とアトリエのリノベーションを行いました。居住空間と趣味の絵画を楽しめるアトリエを持ち、四季を通じて快適に過ごせる工夫が詰まっています。
最大の特徴は、ガレージ上に設けた月見台です。ガレージの高さを母屋の床面と揃えることで、母屋とガレージがつながり、一体感を感じるよう設計しています。こうすることで、ガレージが景観の邪魔をすることなく、この住まいの良さを引き出してくれます。
かつてのテラス部分は、縁側のようなデザインに改修しました。この縁側は室内と屋外を繋ぎ、もう一つのリビングのような居場所として、読書を楽しんだり、四季折々の景色を眺めることができます。床材には黒のツキ板を採用することで、周囲の緑や雪景色が美しく映えます。
また、ガレージ裏に階段と玄関を設けているため、正面道路からは玄関が見えない設計で、防犯性とデザイン性を高め、安心して暮らしていただけます。
アトリエやリビングから縁側、月見台へと続く空間は、周囲の環境を存分に生かした、第二の人生にふさわしい豊かな住まいとな、とてもご満足いただいています。