プロの住宅レシピ 遊び心と温もりが広がりと心地よさをもたらす

難波真史・渡部香織
家族3人が暮らすこの住まいには、空間を広々見せるアイデアが詰まっています。
緩やかに傾斜した屋根は視覚的な効果をもたらします。屋根の中央は最も高い4.5メートルの高さを持ち、全体的に広さを感じさせるデザインが施されています。玄関の天井高は2.4メートルと低めに設定。高低差をつけることでLDKがより開放的な印象に。
天井と壁の色に差をつけることで、空間に奥行きと動きが生まれています。特に天井を少し明るい色にすることで、天井をより高く、部屋全体がより広く感じられます。
青の梯子や黄色の柱など、家の中に遊び心をプラス。そうすることでインテリアのヒントを与える役割も。床材には無垢材を使用し、木の温もりを感じながら、年月を重ねることで味わい深くなっていくその風合いを楽しめます。
空間の遊び心や色彩の工夫、自然素材の温かみが調和し、家族の暮らしを豊かにする住まいが完成しました。