プロの住宅レシピ RCと木の融合が生む、未来を見据える住まい

根本昌汰
東京に佇む建築家の自邸。何年先も住み続けられる家を目指して設計されました。
最大の特徴は、RC造と木造の強みを融合させた設計。コンクリートの箱の中に、柔軟な木の造作を組み込み、将来の変化にも対応できる住まいです。高い耐震性と防火性を確保するためにRC造を採用しつつ、生活に合わせやすい木造の魅力も取り入れました。
構造は、RC造の箱型躯体に木造の床や壁、屋根を組み合わせるユニークなプラン。地下1階、地上2階の3層構造で、水平に張り出した床が構造を補強しつつ、各層に木造の床を設けています。また、表玄関と裏口の2つの出入口を設け、2世帯住宅としての可能性も見据えた設計です。
時間と共に進化し続ける、未来を見据えた住まいの形を提案しています。
Photo:Yuki Seshimo(STUDIO SEN )