プロの住宅レシピ 限られた空間で実現した、広がりのあるオフィス兼住まい

竹内国美・竹内由美子
千葉県の住宅地に建つ、オフィス兼住宅の一軒家。台形という変形地に佇むこの住宅は、空間の使い方に工夫が施されています。
住宅の正面には三角形の小さな庭が設けられ、外との繋がりを感じられるようになっています。1階は主にオフィススペースとして使われ、来客の多い環境でも十分に対応できるよう設計。玄関から廊下まで段差が無く、床は同じタイルを使用することでパブリックなイメージを演出し、広がりを感じさせます。
2階は勾配天井により、落ち着きと開放感を兼ね備えたLDKが、心地よい空間を生み出します。1階のオフィス空間とは床材を変えることで、住まいとしての柔らかいプライベートな雰囲気に。圧迫感を与えることなく、コンパクトに仕上げた造作のキッチンは、機能性と美しさを兼ね備えた空間が誕生。
限られた敷地でも、広がりを感じることができるオフィス兼住宅として、仕事と生活の場を融合させた住まいが完成しました。