プロの住宅レシピ 地元素材で紡ぐ、農家の暮らしに寄り添う住まい

山本洋一郎・山本郁江
北海道の大自然に溶け込み、農作業の快適さを追求した住まい。トマト農家として働く住まい手の暮らしに合わせ、農作業を終えた後も快適に過ごせるよう工夫された設計です。正面の玄関と、泥で汚れた状態でも上がれる専用の玄関の2つを設置し、汚れた靴を洗い流せる洗い場を完備。農作業から帰った後の手間を最小限に抑え、心地よい生活をサポートします。
外観と内装には、木の温もりが感じられ、寒冷な北海道の気候を忘れさせるほどの心地よさが広がります。外壁には北海道産のカラマツを使用し、薪ストーブ周りには地元の札幌軟石を取り入れ、地元の素材が生み出す風合いが住まいに深みを与えています。寒さをしっかりと防ぐために、窓にはトリプルサッシを採用し、1階は床暖房を完備。木の断熱ドアも、温かさを守る大切な役割を果たしています。住まい全体の断熱性能が高いので、どこにいても温かさが感じられます。
温かさと自然の豊かさに包まれた、北海道の恵みが生活を支える住まいが実現しました。