プロの住宅レシピ 和と機能が息づく、お寺の境内に佇む平屋の住まい

みぞぐち建築設計事務所
溝口泰史

境内に佇む住まい。寺院の景観に自然と馴染む。

北側のアプローチには杉板張りの外壁を用い、訪れる人をやさしく迎える温もりある設えに。

すべての空間は引き戸で仕切ることができ、来客時にもプライバシーに配慮したつくりとなっている。

開放的なリビング。寺院に周りに広がる自然を眺める大きな開口部。

料理好きの施主のため、南東の角を張り出させてキッチンを配置。眺望を楽しみながら調理ができる。

数百年の歴史をもつ寺院の境内という特別な環境に配慮し、日本瓦と漆喰で仕上げた寄棟屋根の平屋建築。周囲と調和し、控えめな佇まいを意識しました。日本瓦の屋根をあしらい、周囲の景観に溶け込むよう設計された外観は、落ち着きと品格を漂わせます。
来客の多い住まいであることから、和室・ダイニング・リビング・キッチンといった各空間を機能ごとに整理し、パブリックとプライベートを明確に分けた構成に。玄関から入ってすぐの場所に設けた和室は、ゲストをもてなす場として独立性を持たせ、LDKと程よく隔てています。
隣接するダイニング、南東に配置したキッチンからは、外の自然を感じられるように設計され、日々の暮らしの中に四季の移ろいが自然と入り込むように。大きな開口を設けたリビングは、景色とつながりながら開放的で心地よい空間を演出します。
木のぬくもりに包まれた室内には、日本の美意識と機能性が同居し、訪れる人をやさしく迎え入れます。

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