プロの住宅レシピ 黒赤のモダン和室
河野 敬二
南向きで開放的な設計の住宅。そんな中、「遊び心がある隠れ部屋のような場所が欲しい」というご希望から生まれたのが、この赤と黒(グレー)の和室です。
とても相性が良いグレーと赤で遊び心を持たせながらも、トーンや質感で心が落ちつく和室を設計しました。
壁と天井は、チャコールグレーで統一。チャコールグレーに少しシルバーがかった色味とマットな質感で、独創性な表情を持つクロスを採用することで、モダンでおしゃれな雰囲気に。朱色がかった赤は、収納の扉と出入り口の扉のみポイントカラーとして採用しました。
西向きに位置するこの部屋は、道路にも面しているという条件から、屋外から目線が入りにくいよう窓のサイズと位置を工夫しています。
部屋全体のトーンを落とすことで、神経を落ち着かせリラックスできる空間となりました。
慌ただしく過ごす中で、集中したり、心と身体を落ち着かせ自分を労われる場所になればと思います。