プロの住宅レシピ リノベーションにも対応!アルミサッシでも木製窓の雰囲気を室内に生み出す工夫
志田茂
窓は空間の雰囲気づくりにおいてとても大きな役割を果たします。この工夫は木の質感を活かした家にリノベーションをしたいというクライアントの要望から生まれました。
元々の窓は既製品のアルミサッシ。このサッシが室内の雰囲気を崩してしまうということをクライアントは気にされていました。しかし窓をすべて木製サッシに変えるのはとてもコストがかかりますし、この住宅自体はまだ築年数も経っておらず機能的に問題はありませんでした。そこで、窓の内側に木枠を作ってはめることで、アルミ部分を目隠しするということを考えました。これならば、枠なのでそのままで窓の開閉の邪魔もしませんし、取り外しもできます。木の家に住みたいというクライアントの要望に、コストを抑えて近づけることができました。窓は性能も大事ですが、こういった居心地の良さを作るのも重要な役割だと考えます。この手法は、トイレや洗面所など全部に木製サッシのコストはかけられないな、というケースにもおすすめです。