プロの住宅レシピ ざぶざぶ洗いたい人におすすめ、病院用流しを使った洗面台
小林良
家を創る際に、暮らし方によって小さな洗面ボウルやシンクで事足りる人もいれば、ざぶざぶ洗えるという実用性を重視したい人もいるでしょう。
「洗いやすさ」を重視する方におすすめしたいのがこの工夫です。
自分のための家づくりならば、シンクを選ぶ際の選択肢は、家庭用として製作されている物だけではありません。
深く広く、洗うということに特化して作られた陶器製の病院用流しは家庭でも活躍します。
病院などの施設で使用することを想定して作られているので、耐久性もあり大ぶりで、大物衣類の手洗いなども問題なく行えます。
実際に採用した施主さんの家庭では、お子さんが小さいので靴を洗う機会が多く、このシンクだと洗いやすくとても便利だと好評でした。
気になるデザイン面も陶器の素材感がよく、シンプルで空間の雰囲気の邪魔をしないので、様々なテイストにマッチします。
採用する際に注意すべき点としては、底がフラットなので水はねや清掃性を考えて水栓の高さや機能を選ぶ必要があります。
建築家と自分の暮らしにあった家を創る際に参考になればと思います。