プロの住宅レシピ お気に入りの家具やアートと暮らす

神田陸建築設計事務所
神田 陸

お気に入りの家具やアートが生活の一部になるような空間づくり。

キッチン 照明

壁は珪藻土の塗り壁、床はチーク材など天然素材のこだわって採用。

外には緑豊かな庭が広がる。大きな窓からは緑と光を大きくと取り入れる。

玄関からつながる通り土間はタイルを採用。猫トイレや観葉植物などが置かれ視覚的にエリア分けされている。

「家具とアートの家」と名付けられたこの住まい。
お施主様は、いつかの新築を夢見て昔から収集してきたアートや家具を、今回の住まいにぜひ活かしたいと考えていました。持っているものは洗練されており、センスも光るコレクションです。

住まいの完成をもって最も大切にしているのは、お施主様が空間に入った瞬間、「似合う」と感じること。家具のレイアウトやカラーリング、アートの置き方など、さまざまな要素の調和が大切です。この「似合う」を追求するためには、お施主様と一緒に過ごす時間が欠かせません。お茶を飲みながら雑談をしたり、何気ない会話の中で自然と互いの感覚や好みが理解でき、住まいのビジョンが少しずつ形になっていきます。

今回の住まいの設計で大切にしたのはサイズ感です。
サイズ感や距離感で空間の雰囲気が決まるという考えから、設計段階から置くものの種類やサイズをすべて把握したうえで計画しました。
空間の密度感にもこだわり、広々とさせすぎず、あえて適度な密度感をプラスすることで、距離感や生活のリズムが自然に感じられる住まいとなっています。

素材選びも重要です。 ビンテージ家具に合わせて、濃い色味のチークを採用。床と天井に濃い色を配置することで圧迫感が生まれないよう、奥行きや天井の高さ、幅のバランスを計算しています。
お気に入りの家具とアートが中心の住まいづくりは、生活の一部としてアートや家具が自然に存在する、豊かな住まいとなりました。

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採用されている製品

神田陸建築設計事務所
神田 陸
ここが私の評価ポイント!
コストや空間全体のインテリアバランスを検討し、このキッチンをセレクトしました。面材もフローリングや天井板とマッチングする色合いのものがあり、既製のキッチンでありながらうまくコーディネートできたと思います。 特にこの住まいは、アンティーク家具に拘っていることもあり、重厚感のあるインテリアや家具とのバランスが絶妙で、上質な雰囲気に仕上がりました。スタイリッシュにもシックにもまとめられることができるので、質感を大切にした空間づくりには重宝するキッチンです。
採用製品
照明|ルイスポールセン
ルイスポールセンジャパン株式会社
神田陸建築設計事務所
神田 陸
ここが私の評価ポイント!
今回この照明を採用したのは、お施主様の強いご希望によるものでした。普段は照明を目立たせないデザイン手法をとることが多いのですが、今回はあえてインテリアとして加えるデザインで手法で採用したのが面白く、新しい発見がありました。特に、どこか「和」の趣を感じる空間にも北欧デザインがマッチしたのがよかったです。そのようなデザイン性から、北欧テイストはもちろんですが、和モダンな建築にもぜひ採用したい、お勧めしたい製品です。
採用製品
神田陸建築設計事務所
神田 陸

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