プロの住宅レシピ 緑を切り取り、居場所を重ねる。豊かさを育てるLDK

ゆらり建築事務所
安藤 亨英 ・ 安藤 節子

玄関から引き戸を開けると広がるLDK。

ご家族がお気に入りの階段の窓際スペース。空の移り変わりを見るが楽しみのひとつ。

和紙畳

階段下は和室スペースに。フローリングと畳をフラットに仕上げることで、ひとつながりの空間に。

窓辺に設けたベンチ。ここから見える緑も美しい。

キャットウォークや梁は表しに。その奥には、広がる雑木林を美しく切り取る窓。

玄関を入り引き戸を開けると、真正面に大きな壁面本棚が現れます。
本好きのご家族の暮らしに合わせ、LDK奥の階段脇に壁一面の本棚を設けました。本棚の隣に設けたベンチ付きの窓辺で、本を読んだり、美しい夕焼けや雲の流れをお子さんと一緒に眺めるひとときが楽しみになっているそうです。
その他にも、緑が広がる窓際にベンチを設けたり、階段下を畳スペースにするなど、質の異なる居場所をつくりました。 天井が高いリビングの開放感と、天井が低い和室の落ち着く雰囲気がつながりあうのも、この空間の魅力です。

さらに、隣家の存在を感じず、雑木林に囲まれている感覚で暮らせるよう、景色の切り取り方や窓の配置にもこだわりました。「ここにいたら気持ちいいだろうな」と思える場所を散りばめることで、家の中に自分の居場所を見つけることができます。

内装では、「経年変化した木の色がとても素敵」と話されるご夫婦とともに、年を重ねていける素材選びをしました。床にはカバ材のフローリング、造作のキッチンや階段、カーテン、家具などにも自然素材のものを採用。照明器具には真鍮を用い、経年変化によって味わいが深まる素材で統一しています。本棚やキッチンの吊り棚など、一部合板も使っていますが、木口に無垢材を貼るなど、ひと手間を重ねることで、素材感や重厚感が感じられます。
猫と暮らす家でもあるため、キャットウォークや梁は表しにすることで、素材やデザインに自然に溶け込みます。
コスト面ですべて無垢を採用することは難しくても、よく手が触れる部分や表に見える部分に無垢材を貼ることで、暮らしの中でふと感じる心地よさにつながります。
「住めば住むほど、小さなこだわりや配慮を発見することができる住まいだ」と喜んでいただいています。

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採用されている製品

DAIKEN畳 (和紙畳)|大建工業
大建工業株式会社
ゆらり建築事務所
安藤 亨英 ・ 安藤 節子
ここが私の評価ポイント!
お子さんが遊んだり家族がごろりとくつろいだりする場所なので、水拭きができてお手入れがしやすい和紙の畳を採用しました。 ダニなども発生しにくく、干す手間もなく快適に使えます。 畳とフローリングの高さをフラットにすることで、リビングとの一体感が生まれ、自然と腰を下ろしたくなるような心地よさがあります。
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安藤 亨英 ・ 安藤 節子

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