プロの住宅レシピ 街の喧騒から静けさへ。暮らしのグラデーションをつくり出す細部へのこだわり

長谷部久人建築設計事務所
長谷部 久人

「壁は塗り壁、屋根は木のあらわし」というルールを設けて素材を整理し、空間を作り上げている。

キッチンのレンジフードは、鉄で囲うようなカバーで仕上げ、既製品の存在感を感じさせない工夫をしている。

木材をあらわしにした天井がやさしく包み込む。

輪っぱの先にある光源がいかに美しく見えるかに拘り、窓はあえて低い位置に設け、壁はシンプルな仕上げとした。

アプローチに設けた大きな石は、家に入る人の歩みをふと止める。廊下からも見える位置にあり、街の喧騒から住まいの静けさへと、気持ちを切り替えさせてくれる。

街中に建ちながら、室内では自然を感じ、ゆったりとした時間が流れる住まい。
街から室内へと進むにつれ、暮らしのグラデーションが広がる仕掛けと、細部にまでこだわった空間づくりを行っています。

たとえば、アプローチと玄関に設けた大きな石は、街中から住まいの中へと進むにつれ、徐々に自然を感じさせる仕掛けです。
アプローチが生活へとつながるグラデーションをつくり出し、大きな石は訪れる人の足を止め、空間を切り替えてくれます。街と住まいの間にも、ほどよい距離感をつくります。

硬質な素材を使いながらも、室内では人が触れたり過ごしたりする場所には、木材や鉄、土といった自然素材を用い、素材の住み分けを行っています。

特にこだわったLDK横の和室の照明は、鉄具屋さんと共同で造作したものです。
輪っぱの先にある光源がいかに美しく見えるかに拘り、空間を設計。窓はあえて低い位置に設け、背景となる壁は光が柔らかく映えるよう、シンプルな仕上げとしました。 照明と光源が最も美しく引き立つよう、建築の形状や仕上げも合わせて調整しています。
素材の魅力やそれらを引き立てる要素の重なりとバランスを考慮することで、絶妙な調和が生まれています。

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