プロの住宅レシピ 人も猫もストレスなく暮らせるアイデアが詰まった、猫ルーム。
富谷洋介
家族も猫もそれぞれの特性を持つ居住者として捉え、どちらもストレスなく、合理的で豊かに暮らす工夫をしています。
そのひとつが猫ルームです。
普段は扉を開放して、リビングルームの一部のように見せていますが、来客時は扉を閉めることで、ケージのようにも使うことが出来ます。
3畳の広さと、キャットウォーク、トイレ、水飲み場も完備、窓から外も眺められるので、扉を閉めても猫が快適に過ごせる場所となります。
リビングと猫ルームは上部がキャットウォークでも繋がっています。
換気口の排気が猫ルームにあるため、家中の空気が最後に猫ルームを通って外へ出ていきます。猫ルームの臭いが他の部屋に広がることもなく、気になるペットの臭いが最小限に抑えられます。
水飲み場では、常に新鮮な水が飲めるよう工夫しています。洗面ボウルの栓を締め、蛇口から絶えず細い水を出し続け、オーバーフローから水を流すようにすることで、常に新鮮な水が溜まります。蛇口もハンドルでなく回すタイプのものを採用しているので、猫が触れないようになっています。空間に合わせて水栓、洗面ボウルともに猫が使いやすいサイズとデザインのものを選びました。
キャットウォークの上には小窓を付け、在宅ワークをする部屋から猫ルームが覗けるようにしています。猫の様子も分かりますし、猫好きなご主人の癒しにもなっています。