プロの住宅レシピ 日本の町家を残して活かすリノベーション住宅、虫籠窓を持つワークスペース
成田 和嗣
江戸時代の町屋によく見られる、厨子二階(つしにかい)という古い様式を残した住宅のリノベーションです。虫籠窓を持つ特徴を再現し際立たせるために、畳敷きのワークスペースを設けました。
このスペースは扉がなく、あくまでもスペースの一角なので、壁の色を変えることで視覚的に別空間という印象を与えられるようにしています。
虫籠窓と畳にあわせてくすんだブルー色にすることで、落ち着いた空間となり読書やちょっとした昼寝にも最適な場所になりました。
天井は木材の自然な温かさを感じられ、価格も考慮してラワンの化粧合板を採用しています。