プロの住宅レシピ 通り土間がつなぐ2つの玄関
中尾雄介
通常の玄関はそれ単体の機能しか持たず、動線上も一方向に行き来することしか出来ないことが通常です。
ここでは、玄関や出入り口を緩やかに生活空間の一部として活用することを試みました。
建物の両端に、メインとなる玄関口と、日常使いの勝手口という、2つの出入り口を設けています。
その2つの出入り口を貫通するように通り土間でつなぐことで、どちらからも行き来ができる回遊性をもちながら、自転車を置いたり、子供たちが縄跳びをしたり、ちょっとした日曜大工ができるような場所になります。
またこの土間にはワークスペースが連続して設けられていて、オープンでありながら、空間を分節する機能も持たせています。
Photo : Smart Running 小泉一斉