プロの住宅レシピ 住まいに四季を取り入れる窓
伊礼智
四季の変化に富む日本では、伝統建築の多くが大きな開口部を設けることで内と外をつなぎ、自然の変化を住まいの中に取り入れてきました。
高気密・高断熱がもてはやされる現代においても、四季のうつろいを直接感じることのできる、内と外が一体化する住まいを届けたいと考えています。
もちろん快適に暮らすことが大切ですから、窓を開ければ外とつながる一方で、窓を閉めれば性能がきちんと保たれるよう設計しました。
大きな掃き出し窓には機能性に優れた木製サッシを採用し、西日が横から差し込む窓にはガラリ戸を設置することで、光をコントロールするだけでなく外から中が見えないようにしています。
格子状のガラリを入れた窓は、季節や時間によって室内に届く光模様が変化するのを楽しむことができ「光が遊びに来る窓」と名付けています。
窓を通して「住まいに四季を取り入れる」ことの素晴らしさを感じて頂ければと願っています。
撮影:西川公朗
施工者:フルマークハウス