プロの住宅レシピ 在宅ワークを成功に導くワークスペース
加藤 淳
2階の一角に、2畳弱の空間に設えたワークスペースです。
空間を効率的に使うため、物干しスペースと一体になっています。奥まった場所ゆえに集中しやすい環境になっています。一方、デスク前の窓を開けると吹き抜けを介して、1階のLDKで過ごす家族と簡単にコミュニケーションを取ることもできます。
集中する時間と、家族と繋がる時間。それを1枚の建具で簡単に切り替えられるのが特徴です。
もうひとつ、お客様より「山が見えるようにしてほしい」というリクエストがあり、デスクの右側の小窓から山を望めるようにしました。景色を見られることは仕事の息抜きにもなりますし、光の入り方で時間の感覚もつかみやすくなります。
棚は椅子に座った時に手が届く位置に配置。デスクの正面に建具があり、その建具の奥にも棚を設けました。
在宅ワークという働き方も増え、特に小さなお子様がいる家庭では、仕事も家族との関係を両立する難しさを感じる人も少なくないかと思います。家族みんなが快適に過ごすためにも、小さくてもワークスペースを作ることをお勧めしています。