プロの住宅レシピ 効率を追求したLDKを広く使える幅4.25mキッチン
近藤 正隆
食事の時間は、ゆとりのある豊かなものでありたい。そのために作業の優先順位を検証し効率的な配置を考えぬきました。
一枚続きのステンレス板の長いキッチンを配することで、家族や来客みんなで同時に食事の準備や片付けができます。ステンレス板の下部は、大型鍋などの調理器具、調味料、米びつ、乾物、ローリングストック食品、食器、カトラリー、食洗機、ごみ箱までを機能的に引出へ収納。床にものを置かないことで掃除のストレスを減らしています。
吊り戸棚には電子レンジ、水切り棚、食器や普段使わないパーティー用具などを収納していますが、背面に横長窓を設けることで扉を開けると視界が抜け圧迫感のない快適な環境を確保しました。季節の草花を愛でながらキッチンに立つことができます。
家族4人がそれぞれ新聞や学校の課題を広げても十分なスペースがある8人がけの大きなダイニングテーブルと収納力たっぷりの長いキッチンにより、広いリラックス空間が構築されています。
コンクリート壁の質感を生かしながら、色や質感を統一した木質系素材の家具を積極的に採用し、シンプルで温かみのある空間としました。