プロの住宅レシピ 収納しながら、家族が集まる階段スペース
阿蘓 俊博
このお家は仕切りが少ないので、階段にいると、上の子供部屋とも、下のキッチンともコミニュケーションが取れ、家族が繋がる空間になっています。
その中で一番存在感のあるこの階段ですが、限りあるスペースの中で、階段スペースを最小限にすることも出来ました。
しかし、あえてそれを大きく取ることで、階段下は大きな収納スペースとなり、エアコンも収納しています。
大きな階段は、“階段“としての役割だけでなく、奥行きがしっかりあるので、腰を掛け本を読んだり、段差で絵を描いたり、寝っ転がったり。
同じ平面、ソファで隣同士だとなんだか恥ずかしいという時も、階段の“段差“というワンクッションがあることで、同じ空間にいながら、家族それぞれが好きなことをする。
「家族みんなに居場所を」
そんな考えからこの大階段が生まれました。