プロの住宅レシピ 高さ5.25メートルの窓を持つ、特別感のあるリビング
平野 玲以
こちらの住宅は、各棟からそれらをつなぐ回廊まで全てを正方形に設計しています。このアプローチにより、縦横が均等になり、視界に広がりが生まれる効果を追求しています。リビングの面積はそれほど広くないものの、この手法により、広がりと開放感を感じさせることができます。
また、中庭のウッドデッキと植栽の部分をL字型に配置することで、室内外に一体感を持たせ、中庭を含む広がりのあるリビングとなりました。これに合わせて、サッシもL字型に配置。ビル用のサッシを採用することで、高さ5.25メートルの大きな窓が実現できました。
特に正面には遮るものなく空が見えるため、満月の夜にはソファーに座りながら、静かなひとときを楽しむことができるそうです。
デザインと機能が調和し、住まいの中で特別な瞬間を味わえる空間となっています。